相続した財産を調べていたらFriends Provident International(フレンズプロビデント)という外国の金融機関のようなところとの契約があることがわかった。日本で窓口になっていたと思われる業者に連絡をしてみたが繋がらない。
こうなると、どこにどう連絡すればいいのかわからないかもしれません。
少額しかなければそのまま放置することがあるかもしれませんが、ある程度まとまった金額があるようでしたら、きちんと手続きをして、日本に送金するなり、そのまま運用を続けるなりしたいものですよね。
フレンズプロビデントとは
フレンズプロビデントは1832年に設立された英国の保険会社で、本社は英国のマン島にあります。 フレンズプロビデントは、日本国内には支店や営業拠点を持っていないため、日本に連絡先はありません。
以前は、日本でもフレンズプロビデントの金融商品を購入することができていたようです。日本でフレンズプロビデントの金融商品を仲介していた業者があったからですが、今ではその業者と連絡がつかなくなっているケースも多いです。
フレンズプロビデントとの取引、次のような理由で困っていませんか?
- 業者と途中まで連絡が取れていたのに連絡が取れなくなってしまった
- 連絡がついてもきちんと対応してもらえない
- フレンズプロビデントを解約したいがどうすればいいかわからない
- 相続財産の中にフレンズプロビデントがあるがそもそもどこに連絡すればいいかわからない
もっとも、フレンズプロビデントとの取引を仲介していた業者が何らかのライセンスを持っている正規の業者なのか、違法業者なのかは分かりません。ただ、少なくともフレンズプロビデントは日本に営業所を置いていないので、現在では日本で正規に同社の商品を販売することはできないはずですし、今ではフレンズプロビデントは日本居住者との新規契約は受け付けていないようです。
ただし、すでに販売された投資信託や保険などの商品はについてはそのまま取引ができていて、積立も継続されています。この財産に相続が開始すれば相続手続きをしたり、保険金を受け取る必要が出てくるのですが、日本に連絡先がないので、本国に連絡するしか手段がありません。
フレンズプロビデントの相続手続き
フレンズプロビデントの相続手続きでは、まず本社の窓口に連絡することから始まります。フレンズプロビデントのサイトからカスタマーサービスにメールをすると、返事がもらえます。ご自身で直接連絡される場合は、下記リンクのフレンズプロビデントサイトから連絡してみてください。
Friends Provident International
外国の金融機関にメールをしても、まともな返事をもらえなかったり、たらい回しにされたりすることがありますが、フレンズプロビデントはそのようなことはなく、日本の金融機関ほどではありませんが比較的スムーズに連絡をもらうことができます。
また、外国の金融機関では、まず本人から担当部署の窓口に電話をするように言われることもありますが、そのようなこともなく、メールで手続きに必要な書類の案内もしてもらえます。また、不明点はメールで問い合わせれば、回答してもらえます。
相続の場合は、書類の原本をマン島のフレンズプロビデントまで送る必要があり、またフレンズプロビデント内の処理に少し時間はかかりますが、開始から概ね半年で無事に手続きを終えて、日本に資金を送金し受け取ることができました。
相続の場合は、相続関係の書類を揃えたり、それを翻訳したりする必要があるため、解約まで多少時間がかかります。一方、契約者の方が途中解約する場合には、メールのやりとりで手続きできますし、相続ほどの時間はかからずフレンズプロビデント社も迅速に対応してくれます。
神戸リーガルパートナーズのサポート
フレンズプロビデント解約のサポート内容
司法書士事務所神戸リーガルパートナーズは相続したフレンズプロビデントの解約について、次のサポートをします。
- フレンズプロビデントへの連絡のサポート
- 必要書類の取得、作成、翻訳
- 必要書類のフレンズプロビデントへの送付
フレンズプロビデント解約のサポート費用
報酬額(税込み) | |
契約者ご本人による途中解約サポート | 22万円 |
相続による解約サポート | 55万円 |
*相続による解約はフレンズプロビデントのみの相続に関する料金です。他の財産の相続手続きもまとめて遺産整理業務として引き受けた場合は、遺産整理業務の報酬が適用になります。他の事務所や銀行に遺産整理を依頼し、当事務所にフレンズプロビデントのみ依頼されるより、まとめて依頼される方が安くなるケースが多いです。
フレンズプロビデントの相続・解約等でお困りの方はお気軽にご相談ください。